リーグ中断期間を利用したキャンプで、走り込む(手前右から)二川、明神らG大阪イレブン=沖縄・石垣島【拡大】
J1で16位に低迷するG大阪が4日、沖縄・石垣島で、この時期では異例のキャンプに入った。リーグ中断期間を利用し、課題のスタミナ不足解消が狙いだ。午前は戦術練習を含み2時間、午後も下半身トレーニングをみっちりと1時間こなした。主将の明神は「もう一回走り込む。自分たちはやれるという自信を取り戻したい」と話した。
今年は1月にセホーン前監督の下、石垣島キャンプを張ったが、簡素なメニューに悪天候も重なり、体力づくりに失敗。後半30分以降の失点がリーグワーストの10、うちロスタイムで4を記録するなど、運動量の欠如が指摘されてきた。先週行った体力測定でも持久力の指針である「最大酸素摂取量」に平均して数%の低下が見られた。
今キャンプはその最大酸素摂取量を高めるのが「一番急がないといけない課題」と吉道フィジカルコーチは言う。サッカーでは珍しい200メートル走を取り入れるほか、ジャンプ系やチューブを用いた股関節強化で肉体改造も進める。
松波監督は「優勝争いやACL圏内に目標はまだ置ける」と話す。夏の逆襲へ、G大阪は南国の日差しを背に走る。
今キャンプは休日なしで8日まで行う。(共同)