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【千葉】

「イワシの死骸で真っ白」 いすみ漁港に数十トン、酸欠で

大量死したイワシの除去作業を行う重機と漁協組合員ら=いすみ市で

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 いすみ市大原の大原漁港で四日、漁港内に逃げ込んできたおびただしい数のイワシが酸欠で大量死した。同漁港に打ち上げられた死骸だけでも数十トン。地元では「イルカなどに追われて逃げ込んだとしてもあまりにも数が多すぎる。何かの異変の前触れでは」と心配する声も出ている。

 夷隅東部漁協によるとイワシの大群は三日夕から、同漁港に姿を見せた。あまりにも多い数が逃げ込んだため酸欠で死んだという。

 同漁協の朝野長(たけし)参事は「イワシは打ち上げられただけでなく、海中で沈んでいるのを含めれば想像がつかないほどの量。原因はまったくの謎」と話す。

 打ち上げられたのはカタクチイワシ。大量の死骸を放置しておくと漁港としての機能を損なうばかりか、悪臭が漂うため、市が重機などを出し、漁協組合員約五十人がスコップなどで回収作業を行った。

 作業は五日も続き、大半はごみとして処分されるという。作業を見守っていた女性は「港はイワシの死骸で真っ白になり、雪が積もったようでした」と話していた。 (福原康哲)

 

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