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【プロ野球】

新井貴が被災地訪問 不振脱出へ元気もらった

2012年6月5日 紙面から

小学生と交流する新井貴=宮城県岩沼市玉浦小で

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 不振でスタメンを外れている阪神・新井貴浩内野手(35)が4日、東日本大震災の被災地の小学生との交流会に参加した直後、主力は免除の指名練習に志願参加した。45分もの長さに及んだフリー打撃で計203スイング。直接指導した和田監督は、5日の楽天戦(Kスタ宮城)でのスタメン復帰の可能性をにおわせた。

 「楽しかったし、みんなが応援してくれることを忘れません」。交流会で久々に楽しそうな姿を見せた新井貴は、子どもたちから逆にもらった元気を即座に行動に移した。この日早朝に札幌から仙台に入り、関本選手会長や鳥谷らとともに宮城県岩沼市玉浦小学校の児童との交流会。それを終えて宿舎入りした後、Kスタ宮城に急行して汗を流した。

 フリー打撃を2セット連続で休むことなくバットを振り続けた。和田監督からは上体の突っ込み、ブレを厳しく指摘された。「長めに打たせてもらった。良い練習ができたんじゃないの」と納得の表情を見せた。

 先週末の日本ハムとの2連戦は代打で2打席凡退。だが、和田監督は「結果はともかく、内容とか打球の質も良かった。あと一歩というところ。明日以降も1打席? そんなことないよ」とスタメン復帰が近づいていることを示唆した。

 新井貴の復活なくして猛虎の反攻もありえない。昨年の震災発生時から被災地の惨状を気に病み、プロ野球選手会長として支援の道を探ってきた新井貴。逆に被災地の子どもたちから励まされ、勇気をもらった。この仙台から主砲復活への一歩を踏み出すつもりだ。 (中谷秀樹)

 

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