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【芸能・社会】

新藤兼人監督 葬儀・告別式 次男・次郎さん「志と勇気を見本に」

2012年6月4日 紙面から

遺影を手に故人を見送る喪主の新藤次郎氏(中央)ら=東京都港区の増上寺で(石井裕之撮影)

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 老衰で5月29日に100歳で亡くなった映画監督新藤兼人さんの葬儀・告別式が3日、東京・芝公園の増上寺で営まれ、映画関係者やファンら約400人が参列した。

 山田洋次監督をはじめ俳優の原田大二郎(68)、大杉漣(60)、芦田愛菜(7)らゆかりの俳優たちが遺影を前に花を手向けた。弔辞は俳優の柄本明(63)や神山征二郎監督(70)が読んだ。

 柄本は遺作となった「一枚のハガキ」での打ち合わせで、新藤監督がオナラをしながら役について説明をしたというエピソードなどを紹介。「人間は生きていると仕事もするけどオナラもするんですね。なんと素晴らしいことだと思いました」と遺影に語り掛けた。

 喪主で次男の近代映画協会社長新藤次郎さん(63)は「新藤兼人は78年間、映画のことだけを考えて生きました。地をはうように映画を撮ったその志と勇気を見本にしたい」とあいさつした。

 棺には原稿用紙や妻の故乙羽信子さんが削った鉛筆などが納められた。出棺では参列者の「お疲れさまでした」などの声に送られ会場を後にした。後日しのぶ会が開かれる予定という。

 

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