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米紙“イランにサイバー攻撃”報道
6月2日 10時55分

米紙“イランにサイバー攻撃”報道
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アメリカの有力な新聞ニューヨークタイムズは、アメリカ政府がイランの核開発を妨害するため、特殊なコンピューターウイルスを開発し、イランの核施設にサイバー攻撃を行っていたと伝えました。

それによりますと、2006年、当時のブッシュ大統領が特殊なコンピューターウイルスでイランの核開発を妨害することを決め、計画は「オリンピック・ゲーム」と名付けられました。
アメリカは、国内で、イランと同じ型のウラン濃縮用の遠心分離器を対象にウイルス攻撃の実験を繰り返し、当初は難航したものの、イランの核施設に関する機密情報を持つイスラエルが実験に参加してから加速したということです。
そして、2008年ごろから、このウイルスを使って実際にイラン中部ナタンズにある核施設へのサイバー攻撃を始め、施設の一部を制御不能に陥らせ、アメリカ政府当局者はイランの核開発を2年近く遅らせることができたとしています。
ウイルスを使った核開発の妨害は今のオバマ政権になっても続けられましたが、オバマ大統領は、アメリカがサイバー攻撃をすれば、ほかの国やテロリストもサイバー攻撃に乗り出す口実を与えるとして懸念を示していたと、ニューヨークタイムズは伝えています。
また、2010年には、イランの研究者のコンピューターを介してこのウイルスがインターネットに流出し、「スタックスネット」と呼ばれるようになりました。
アメリカ政府は、今回の報道について確認を避けています。

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