NYマンハッタンの眺め一望、F1レース来年開催 「経済の起爆剤」地元期待 (2/2ページ)

2012.6.3 19:11

ニュージャージー州ウィーホーケンのF1レース場予定地からは、マンハッタンの眺めが一望できる(黒沢潤撮影)

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 西ニューヨーク市のロック市長とウィーホーケン市のターナー市長は共同声明で、「地元経済の行方が不確かなときに、レース開催は経済を押し上げる効果がある」と、期待を寄せる。

 また、マンハッタンの夜景を見渡せる高層マンションに住む会社員、ジェフ・ダレズィーさん(26)は「レース期間中、自分の部屋を1泊千ドル(約8万円)で観客に貸し出すつもりだ」と“ホクホク顔”だ。

 会場となる2市はニューヨーク市に隣接していながら知名度は低い。しかし、「世界的に人気のあるスポーツを私たちの“庭”に招待できるのは喜びだ」と話すクリスティ州知事は開催決定を機に、2市を大々的に宣伝していく考えだ。

 レース開催に問題がないわけではない。一般道路をレース会場として利用するため、周辺の世帯の出入り口が完全にふさがれることになる。今後、何らかの対策が必要となりそうだ。

 小さな街に、一挙に10万人も観客が押し寄せるため、交通渋滞も予想される。ただ、ハドソン川の下の「リンカーン・トンネル」を利用して、ウィーホーケン市とマンハッタンを行き来する車両は毎日15万台、計50万人に上る。ターナー市長は「私たちは混雑への対処には慣れている」と自信を見せている。

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