EU
FIFA、ゴール判定技術を実地検証へ[社会]

国際サッカー連盟(FIFA)は、6月2日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われるイングランド対ベルギーの親善試合で、ゴール判定技術の検証を行う。

英ホークアイ・イノベーションが提供するカメラ判定技術「ホークアイ」システムを利用し、FIFAが指名した独立の検証機関EMPAがその実効性を見極める。ただ、試合関係者は判定結果を知らされず、判定結果により審判の判定が覆されることもない。

ホークアイ・システムでは、各ゴール裏に設置した6台のカメラでボールの動きを捉え、正確な位置を三次元で割り出す。ボールがゴールラインを通過すると審判の腕時計に信号が送られる。FIFAの要求に基づき、1秒以内に判定を下すことができる。ホークアイ・イノベーションはイングランド南部ベージングストーク(Basingstoke)を拠点とするソニー・ヨーロッパの子会社で、テニスのウィンブルドン大会やオリンピックでは既に同社の技術が採用されている。

FIFAは他に、デンマークのアレクサンドラ・インスティチュートが提供する「ゴールレフ(GoalRef)」システムも、同日に行われるデンマーク対オーストラリアの親善試合で検証する方針。ゴールレフはマイクロチップを埋め込んだボールを使用し、ゴール周辺の磁場の変化からボールの動きを感知。こちらも判定に要する時間は1秒以内だ。

FIFAは7月上旬にもゴール判定技術に関する決定を下す方針で、両技術が共に採用される可能性もあるという。各国のサッカー・リーグや大会は採用された技術を任意に導入することができる。[日本企業の動向]



[P  R]

[P  R]

[P  R]

NNA News Headline記事一覧