国際【一筆多論】樫山幸夫 本当は重要な副大統領候補+(2/2ページ)(2012.6.4 07:33

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【一筆多論】
樫山幸夫 本当は重要な副大統領候補

2012.6.4 07:33 (2/2ページ)
23日、ワシントンで演説するロムニー前マサチューセッツ州知事(AP=共同)

23日、ワシントンで演説するロムニー前マサチューセッツ州知事(AP=共同)

 ナンバー2の任期を全うした後、大統領選挙に出馬するケースもしばしばであることを考えれば、ポストの重要さがいっそう鮮明になる。ニクソン氏、先代ブッシュ大統領は晴れてトップの座に就いたし、クリントン政権のゴア氏、カーター政権のモンデール氏らも、敗れはしたものの惜敗、善戦だった。

 時代とともに大統領の職務が複雑、多忙となり、副大統領の出番が増してきたことも、その存在に重みを加える理由の一つだ。ゴア氏はIT、政治改革を切り回し、政権の“首相”といわれた。イラク戦争を戦ったブッシュ政権では、国防長官の経験のあるチェイニー副大統領が、長老として重きをなした。

 そういう事情を考慮すれば、大統領と同様、「副」の候補についても、大きな関心を払うべきなのだ。ロムニー氏は対日政策に関心が薄いといわれるだけに、わが国に対して、どんな考えを持つ候補が登場するか。

 オバマ氏は今回もバイデン氏を指名するだろう。ロムニー氏についてはフロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員、ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事らの名があがっている。コンドリーザ・ライス前国務長官の登場も取り沙汰されているが、実現すれば前回のサラ・ペイリン氏(共和党)同様、“ビッグ・サプライズ”になることは間違いない。(論説委員)

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