- [PR]
国際
【一筆多論】樫山幸夫 本当は重要な副大統領候補
2012.6.4 07:33
(2/2ページ)
ナンバー2の任期を全うした後、大統領選挙に出馬するケースもしばしばであることを考えれば、ポストの重要さがいっそう鮮明になる。ニクソン氏、先代ブッシュ大統領は晴れてトップの座に就いたし、クリントン政権のゴア氏、カーター政権のモンデール氏らも、敗れはしたものの惜敗、善戦だった。
時代とともに大統領の職務が複雑、多忙となり、副大統領の出番が増してきたことも、その存在に重みを加える理由の一つだ。ゴア氏はIT、政治改革を切り回し、政権の“首相”といわれた。イラク戦争を戦ったブッシュ政権では、国防長官の経験のあるチェイニー副大統領が、長老として重きをなした。
そういう事情を考慮すれば、大統領と同様、「副」の候補についても、大きな関心を払うべきなのだ。ロムニー氏は対日政策に関心が薄いといわれるだけに、わが国に対して、どんな考えを持つ候補が登場するか。
オバマ氏は今回もバイデン氏を指名するだろう。ロムニー氏についてはフロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員、ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事らの名があがっている。コンドリーザ・ライス前国務長官の登場も取り沙汰されているが、実現すれば前回のサラ・ペイリン氏(共和党)同様、“ビッグ・サプライズ”になることは間違いない。(論説委員)
関連ニュース
- [PR]
- [PR]