米社と共同で太陽光と熱を使うモジュールを開発へ、東大発ベンチャー
東京大学発のベンチャー企業であるスマートソーラーインターナショナルは、米Sopogy社と開発・販売分野で提携した。
スマートソーラーインターナショナルは、太陽電池セルにミラーで光を集める太陽電池システムを販売している。一方のSopogy社は、ミラーで熱を集める太陽熱システムを手掛けている。今回の提携で、光と熱の両方を利用するシステムの開発を目指す。
両社が狙うのは、「再生可能エネルギーの最大の課題である不安定さの克服」(スマートソーラーインターナショナル)である。昼間は太陽電池で発電してエネルギーを供給し、夜間は蓄えておいた太陽熱を利用してエネルギーを供給するといったことが可能になる。製品の構成が似ており、共通の部品が多いことから、開発期間を短縮できる見込みという。
スマートソーラーインターナショナルは、化合物3接合型太陽電池セルに集光したモジュールで変換効率23%を得ている(関連記事)。同社の試算では、これに太陽熱から得られるエネルギーを加えると、エネルギー変換効率は45%程度に高まるという。
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