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今週は天体ショー相次ぐ
6月4日 4時30分

今週は天体ショー相次ぐ
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先日「金環日食」に沸いたばかりですが、今週も天体ショーが相次ぎ、6日には、金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」と呼ばれる珍しい現象があります。

まず、4日夜、満月の一部に地球の影がかかる「部分月食」が全国で観測されます。
ことし、日本で月食が見られるのはこの1回だけで、午後6時59分ごろに満月の一部が欠けはじめ、午後8時3分ごろに満月の40%近くが欠けます。
月食は南東方向の低い空で見ることができ、東京やその周辺では、欠けはじめから観測できますが、西日本や北海道の北西側などでは、すでに欠けた状態で月が昇ってくるということです。
気象庁によりますと、4日夜は全国的に雲が広がりやすく、北日本や東海などの一部で晴れの天気が予想されています。
一方、6日、水曜日には、金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」と呼ばれる珍しい現象が全国で観測されます。
太陽と金星、そして地球が一直線上に並んだときに見られる現象で、日本では8年前に観測されましたが、次回は105年後となり、世界全体で見ても今世紀最後のチャンスです。
ショーが始まる時刻は、全国ほぼ同じで、午前7時10分ごろ、黒い点のように見える金星が、太陽の前にかかりはじめ、6時間半余りかけてゆっくりと横切り、午後1時47分ごろに太陽の前から離れます。
国立天文台によりますと、観測には「金環日食」のときと同じように日食グラスなど太陽の光をさえぎって安全に観察できる道具が必要だということで、相次ぐ天体ショーを多くの人たちと楽しもうと、各地の科学館などでは観測会が予定されています。

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