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被災の石巻漁港 水揚げでにぎわう
6月4日 13時26分

被災の石巻漁港 水揚げでにぎわう
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東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市の漁港で、4日朝、ことし初めてのカツオやマグロの水揚げが行われ、多くの漁業関係者でにぎわいました。

石巻漁港では、4日午前6時ごろ、青森県の巻き網漁船から、千葉県銚子沖で取れたばかりのカツオ10トンとビンチョウマグロ5トンが水揚げされました。漁船の乗組員が、魚を傷つけないよう船からクレーンでゆっくりと降ろし、続いて市場の関係者が、魚の重さを量ったりして手作業で選別していきました。
石巻魚市場は、去年の震災でベルトコンベアや冷蔵庫などの施設が被災し、壊滅的な被害を受けましたが、去年11月、以前のおよそ3割の広さの仮設の市場が建設され、初めてのカツオやマグロの水揚げとなりました。
選別作業では、魚に含まれる放射性物質の簡易測定も行われましたが、魚市場によりますと、放射性物質は検出されなかったということです。
このあと市場では競りが始まり、仲買人が大きな声を掛け合って、次々と初物の魚を競り落としていました。石巻魚市場の須能邦雄社長は「津波で市場の建物が被災し、今もまだ復興の途中ですが、魚を見れば頑張ろうという気持ちになります。こんなにうれしいことはありません」と話していました。
カツオやマグロの水揚げは、これから夏に向けて本格的なシーズンを迎えます。

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