試験に合格したら
税理士試験に合格したら、すぐに税理士になれるわけではありません。税理士として登録することが必要になり、さらに登録するためには、実務経験が2年以上ない場合は、税理士事務所で働くなどして「租税・会計に関する事務」を経験する必要があります。
実務経験の雇用形態は、正規の雇用関係があれば正社員でもパートでもアルバイトでも構いません。また、税理士試験の合格前、後、どちらでも計算できるので、税理士事務所で働きながら試験に挑戦するという方法もあります。
具体的には以下のものが実務経験として認められています。
(1)租税に関する事務
税務管公署における事務のほかのその他の管公署及び会社等における税務に関する事務
(2)会計に関する事務で政令で定めるもの
・簿記上の取引について簿記の原則に従い取引仕分けを行う事務
・仕訳帳等から各勘定への転記事務
・元帳を整理し、日計表又は月計表を作成して、その記録の正否を判断する事務
・決算手続に関する事務
・財務諸表の作成に関する事務
・帳簿組織を立案し、又は原始記録と帳簿記入の事項とを照合点検する事務
(1)(2)の業務のうち「特別な判断を要しない機械的事務」(簿記会計に関する知識がなくともできる単純な事務をいい、電子計算機を使用して行う単純な入出力事務もこれに含まれる)を除いたものが実務経験として認められます。