脱税と節税とはどう違う
脱税と節税とはどう違うのでしょうか?意図的に所得を隠蔽するいわゆる「所得隠し」をしたり、実際の所得より少なく虚偽の申告をする等は明らかに脱税ですが、節税とは?この境界線の判断が難しいように思います。
そこで通達というものによってあいまいな部分を明確にしています。通達とは、国税庁長官による「法令の解釈」や「税務行政上の指針」のことで、国税庁内部で発せられます。
経営者が節税対策を考える時に頼るのが税理士ですが、彼らの多くは節税に関して保守的です。なぜなら、もし脱税とみなされた場合、「脱税幇助」といって税理士法上の罰則があるからです。
節税に関して、本来であれば経営者自身が基本的な税法を学んでおく必要はありますが、頻繁に変わる税制の仕組みは煩雑であり、専門家に頼らざるを得ないのが現状です。