総合課税と分離課税
所得税の課税方法として「総合課税」と「分離課税」の二つがあります。所得税は、所得の種類によって課税方法が分かれるのです。
「総合課税」とはその年の全ての所得を合計した総所得金額に対して同じ税率で所得税が課税されるものです。
通常の所得税はこの「総合課税」です。「分離課税」はそれぞれの所得を別々に計算し、異なった税率で課税される方法です。
代表的なのは退職金への課税です。退職金に対する所得税は、給与所得より遥かに多額な収入となる退職金に対して税額を低く抑ようという配慮があるのです。
総合課税は超過累進税率が適用されています。超過累進税率とは、課税標準額を段階に分けて、その段階ごとに所得税の税率を上げていく方式の事です。つまり、所得の低い人には低い所得税を徴収し、所得の高い人には高い税率で所得税を徴収していくと言うことです。