人的控除と物的控除
所得税の課税対象額は、控除の金額で大きく違ってきます。生活する上で必要最低限の経費が非課税扱となっています。納税者一人に対して、それぞれ必要な経費は違います。一律では不公平になってしまうのを防ぐために所得控除が認められているのです。
所得税の所得控除は「人的控除」と「物的控除」の2種類に分けられます。人的控除は納税者の事情を考慮しているもので、物的控除は資産などが損害などを受けたり一時的な支出があった場合に認められる控除の事です。
所得税の所得控除が認められれば、それだけ課税対象額が抑えられるので所得税の負担も少なく済むことになります。
所得税は収入を得ている全ての人が納めなければならない国税ですが、個人の租税力を考慮して定められている税金なのです。その控除の種類は様々で、少しでも所得税の負担を軽減する配慮がなされています。