相続税の計算と税額控除
相続税は、基礎控除の金額を越えた部分にだけかかります。基礎控除は「5,000万円+1,000万円×法定相続人数」となっています。では、実際にいくらの税金を支払わなければいけないのでしょうか。
税額は、財産が同じでも、相続人の数や構成によって変わります。基礎控除を超えた金額を法定相続分に分割し、それぞれの金額に応じて算出します。
例えば、金額が1,000万円以下なら税率10%、3,000万円以下なら税率15%で控除額が50万円です。金額が多ければ税率も大きくなり、3億円を超える場合には、税率50%で控除額が4,700万円となっています。そして、その合計金額を納税額の総額とし、現実の相続額の割合に応じて、各自の納税額を算出することが出来ます。
なお、税額控除は他に、配偶者控除、未成年者控除、贈与税額控除、障害者控除、相次相続控除、外国税額控除の6種類があり、各相続人に個別事情がある場合には、適用することが出来ます。
適用されると、その分については控除され、さらに税金が安くなります。これらの制度を使う場合、相続税を払う必要がない時でも税務署への申告が必要になります。