財産の評価
相続税は、相続税評価額に対して課税されます。課税対象の財産がリストアップできたら、個々の財産の価額を、原則として相続開始時点の時価で評価します。
株式や預貯金、一般動産、自動車等は、ほぼ時価となりますが、土地や建物のように、時価による評価が難しいものがあります。これらは、相続税法や国税庁の通達に従った評価額をもとに行います。これら評価額のことを相続税評価額といいます。
土地の相続税評価額の評価方法は、路線価方式と倍率方式の二種類があります。路線価方式は路線価が基準となり、倍率方式とは、固定資産税に一定の倍率を掛けて計算する方法です。建物評価額は建物の固定資産税評価額と同じです。
相続税評価額は、毎年8月の下旬には公表されています。地価の高い場所や広い土地などを相続すると、いざ相続した場合に、その税の金額に驚かされることもあるので、どの程度の金額になるのか知っておくことは大切です。