相続税のことを考えると
現在、日本では相続税がありますが、外国では相続税を廃止したり、なかったりする国もあると聞いたことがありますが、私の知人で、お母さんが亡くなられた後、お母さん名義の動産や不動産がかなりあることが分かり、大変な事になった人がいます。
本当に私の近くにこんな人がいたのかと驚いたので、知人には申し訳ないのですが、例にとってみます。
この方は、お母さんの死後、お母さん名義のものが不動産だけでなく預貯金、証券類などもかなりあることが分かりました。
しかし、相続税のこともあるので預貯金の一部分だけを分与してもらい、あとは放棄しようと考えていたそうです。
ところが、これにお姉さんが異議を申し立てました。
異議を申し立てた理由は、不動産が含まれていたからのようです。
それは普通の家屋ではなく、木造アパートと鉄筋のワンルームマンションを渡り廊下で繋いだもので、しかも大都市の一等地に建っているものです。
売却をすれば億単位になるのですが、物件がご実家のすぐ近くで、以前の持ち主であったお父様が大切にされていたものなので、売却はしないという方向でした。
一年近くの協議の結果、知人がそのマンションのみを相続しました。
この話を聞いた時、相続税のことを聞いてみましたが、考えていた額よりも少なくて済んだそうで、知人夫妻の預貯金で支払うことができたそうです。
知人曰く「家庭裁判所に向かう途中、相続税のことが頭をよぎって、気が重かった」そうです。
このように相続税で悩む人は多くはないと思いますが、外国のように相続税の廃止というのは、どうなのでしょうか。