退職所得を確定申告
原則として、退職金を受けたるときには、必要な手続きをしておけば、退職金にかかる税金は、会社の方で源泉徴収の処理をしてくれています。ですから、そのあとに確定申告を自分から行う必要はありません。
しかし中には、確定申告をすることで、退職金に対してかかる税額を減額することができる場合もあります。その場合には、税金の還付を受け取ることができるようになります。
まずは、不動産所得がある場合についてです。しかも不動産経営が赤字になっていて、それを退職金と損益通算をすることができます。すると退職所得から赤字分を差し引くことができるのです。
中には、所得控除がほかにもあるというケースもあるかもしれません。その場合には、税務署に申告をしないと、ひかれるべき控除が無視されたまま、納税をしてしまうことになります。
退職所得以外に所得があるのですが、所得税の税額が少なくて、しかも住宅ローンの返済をしているけれども、住宅ローン控除によって十分に差し引きすることができない場合には、退職所得から差し引くことができます。