ユーザー画像

2012年6月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近の記事

カテゴリー

フォトアルバム

Powered by Blogzine[ブログ人]

盲導犬候補生1

  • P1000081
    2010/04/23生まれの盲導犬候補生のアルバムです。お父さんがラブラドール、お母さんがゴールデンというファースト・ファイナル・ハイブリッドです。優性遺伝によって短毛、容姿はゴールデンの優しい顔つきを持ち合わせたラブラドールって感じです。

« アンジー号の動画をネタにした馬鹿げた協会攻撃! | メイン

2012/06/04

一歳児パピー講習会 / 本当は何が行われたのか?

 某ブログ主とその仲間は、一歳児パピー講習会の動画を手前勝手に解釈して私と九州盲導犬協会を攻撃しています。「動画のほんの一部を切り取って悪意な解釈を加えてこそーっと仲間内に広める」-これこそが、噂であり陰口。この手の陰湿で悪意を秘めた陰口が真実・真相を伝えることは皆無です。問題の一歳児パピー講習会のテーマに「フードを使って伏せを教える」というのがあったのでしょうか?そして、そういう講習が行われたのでしょうか?参加したPWさんに訊ねると、「私は『フードで誘導してはいけない」と教わった」と証言されることでしょう。となると、話しは大きく違ってきます。一体、実際にはどのような講習が行われたのでしょうか?

1、伏せができるか否かは重要な問題ではありません。

 講習の実際に踏み込む前に、少し、盲導犬候補生と伏せとの関係について述べておきます。アンジー号の動画を観ている方は、彼女が伏せのマスターであることを承知ことと思います。しかし、それはアンジー号が盲導犬候補生として優秀であることを示す指標ではありません。「6ヶ月を過ぎた犬は愛想でも伏せはする」-これが、私の持論です。仮に、あなたが愛犬と街に出かけたとします。あなたは歩き疲れて、駅前広場のベンチに腰を下ろします。すると、あなたの愛犬は伏せをして待機モードに入ることでしょう。これが、普通の飼い主と愛犬の関係です。石橋文化センターでも、このようか光景は良く見られます。つまり、伏せをして待機するのは、別に、特段に訓練された犬に特有な所作ではありません。つまり、伏せは、訓練度合いとか服従性を測る指標でも、盲導犬候補生としての適性を評価する指標でも何でもありません。普通の犬が普通に行う所作の一つに過ぎないのです。もちろん、伏せをしない犬もいるでしょう。しかし、それも犬が問題児であることを意味してはいません。ただ、そういう習慣付けがなされていないだけ。大事なことは、素直な心を持つ候補生、人を信頼してやまない候補生に育っているかどうか?伏せをする・しないは、どうでもよいことです。

2、講習会のテーマは誘導法ではなくて無視法だった。

 一歳児パピー講習会に参加したPWは、「フードを使って伏せを教える方法」をレクチャーされたのでしょうか?「ラブ爺とターミ姉ときいちゃんのわんこな毎日」のブログ主とその仲間は、そのように解釈しているようですね。他のみなさんは、どのように受け取られたでしょうか?やはり、同じようだと推察しますね。なぜなら、動画には、そのような解釈を促すシーンしか映っていません。しかし、実は、講習会の主なテーマは、「無視法による伏せ訓練」でした。動画で紹介している誘導法は、あくまでも無視法の準備運動にしか過ぎません。

誘導法:フードを使って伏せの姿勢に誘導する方法
無視法:フードを使わずに無視することで伏せへと誘う方法

Down  無視法とは、私が実践してきたリラックス訓練そのもの。話しかけず、目も見ない。もちろん、フードで誘うこともしてはいけません。犬が、リラックスモードに移行するように十分に配慮して待ちます。犬が伏せても、すぐには褒めません。そうすれば、リラックスモードに水を差すことになるからです。伏せの姿勢がある程度持続出来たら、「ダウン、グッド!グッド!」と褒めます。経験では、ダウンの指示語訓練をしなくても、このリラックス訓練を2、3度行うだけで「ダウン」に従う候補生が誕生します。一歳児パピー講習会では、実は、この無視法のデモンストレーションが行われました。そして、その後、PWさんによる「真似て覚える」が実践されました。動画には、この無視法のデモと実践の様子は一切記録されていません。訓練士さんやPWさんの顔が余りにも明瞭に映っていたので省いたからです。

 「言われて伏すのも犬ならば、言われなくてもな伏すのが犬さ♪-この無視法の講習会での特訓の成果は、動画の最後で確認することができます。私が、「マッちゃん」の入口でソフトクリームをほおばっているシーンがそうです。アンジー号は、私の足元で伏せて待機しています。この無視法の実践が一歳児パピー講習会のテーマでありPWに出された宿題です。

3、PWの技量とは何か?

 トイレトレーニングが上手である。ハウストレーニングをそつなく行える。伏せとか待機の教え上手。これらは、PWの技量を測る物差しではありません。トイレトレーニング何ぞ、2時間もあれば十分です。ハウストレーニングもそんなものです。伏せも10分もあれば教えることができます。脚側歩行は、アンジー号の得意技です。2、30人の幼稚園児に触られても、アンジー号はされるがまま。決して、吠えたり唸ったり噛んだりはしません。そういう盲導犬候補生を育てるのがPWの役目であり技量であれば、何の苦労もありません。しかし、そういう表面的な候補生の姿は、訓練センターに帰ると一旦剥ぎとられます。そうして、素のアンジー号の稟性が冷徹に判断されることになります。このテストに合格する候補生を育てられたかどうか?そこが問題なのです。その課題に如何に応えるのか?私は、その術を知りません。暗中模索のままに2頭目も終わりそうです。そういう意味では、私は永遠のPW失格者かも知れません。しかし、そういう永遠のPW失格者であると思われる私の動画の一部を切り取って盲導犬協会に対する悪意を振りまくのは許せません。動画が、中傷・誹謗を流布するネタとなったようですので、一歳児パピー講習会の実際を少し紹介しておきます。

にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへ
にほんブログ村   My You Tube

http://www11.ocn.ne.jp/~husky/index.htm
  ↑
盲導犬アトム号の真実」のURLです!

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。