東証株価指数バブル後最安値下回る6月4日 9時18分
週明けの東京株式市場は、ヨーロッパの信用不安が拡大することへの懸念やアメリカ経済の先行きへの警戒感が強まって、輸出関連の銘柄を中心に売り注文が増えて全面安の展開となり、日経平均株価は取り引き時間中のことしの最安値を更新するとともに、東証株価指数=トピックスはバブル経済崩壊後の最安値を下回りました。
4日の東京市場は、取り引き開始直後から売り注文が増えて、ほぼ全面安の展開になっています。トピックスは、取り引き時間中としてバブル経済崩壊後の最安値を下回りました。
このうち「ソニー」が昭和55年以来、およそ32年ぶりに1000円を割り込んだほか、「パナソニック」も同じく32年ぶりに500円を下回るなど、電機などの輸出関連の銘柄に売り注文が目立っています。
市場関係者は「ヨーロッパの信用不安が拡大することへの懸念が根強いうえ、先週末に発表されたアメリカの雇用統計が市場の予想を大幅に下回ったことで、アメリカ経済の先行きに対して警戒感が強まっている。さらに1ドル=78円台の円高水準が続いていることも、売り注文につながっている」と話しています。
円相場1ドル=78円台前半
週明けの東京外国為替市場は、アメリカの景気の先行きへの懸念からドルを売って円が買われやすい展開となり、円相場は1ドル=78円台前半の円高水準で取り引きされています。
市場関係者は「アメリカの雇用統計の内容が市場の事前予想より大幅に悪化したことを受けて、先週末の海外市場でおよそ3か月半ぶりに1ドル=78円を突破した流れを引き継ぎ、円が買われやすくなっている。ただ、政府・日銀による円売りの市場介入への警戒感も強く、神経質な値動きとなっている」と話しています。
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