学会趣意書
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日本ホワイトヘッド・プロセス学会は、A. N. ホワイトヘッドの哲学およびその学際的研究の推進ならびに研究者相互の交流を図ることを目的として設立する。 A. N. ホワイトヘッドは、その哲学研究の広さと深さにおいて、現代哲学界を代表する哲学者である。 ホワイトヘッドの哲学に基礎を置き、それを適用発展させようという研究の潮流は、プロセス哲学の名称でアメリカ(Center for Process Studies, Claremont, California, USA) において起こり、また世界的に広がりを見せつつある。 この研究の広がりそして深まりをより確実なものとして基礎付け、現代に求められる広い意味での哲学を考究し、発展させることを第一の目的とし、その目的を達成するために、多くの研究者相互の研究の交流と促進を図ること、これがわれわれに共通する本学会設立の目的である。 斯かるホワイトヘッドの哲学に由来するプロセス哲学の研究の発展は、哲学とその関連領野に深く分け入り、さらには、数学、物理学、生物学といった理科系の諸学、そして社会科学、人文科学の諸分野に関する学際領域に及ぶ諸学を横断し、かつそれらの諸学におけるプロセス哲学研究の志を広く糾合することによって、成し遂げられる。 言うまでもなく、如上の目的を達成するためには、世界の研究者との交流が不可欠である。プロセス哲学研究に関わる国際的な活動への参加と交流の促進は、本学会の大きな事業の一つである。 ホワイトヘッドの哲学は、西洋の深い哲学伝統を踏まえて創造された思想であるとはいえ、それは決して最終的な哲学的陳述ではない。こうした最終性の独断を誰よりも厳しく糾弾したのがホワイトヘッドである。彼の主張に謙虚に耳を傾けつつ、彼を乗り越えるべく「観念の冒険」を敢えて試みようとするところに、本学会設立の重要な意味があることを銘記しておきたい。 これらの目的を達成するために、本学会は会則を定め、広く会員を募り、会則に示すような諸事業を促進する活動を行う。 以上の目的を達成するために、日本ホワイトヘッド・プロセス学会を設立する。
松延 慶二
山本 誠作 遠藤 弘 村田 晴夫 田中 裕 花岡 永子 日本ホワイトヘッド・プロセス学会
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学会規約
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