大統領府のある幹部は3日「日本が進めている西海(黄海)へのイージス艦の配備に反対しない」と語った。同幹部はこの日「(中国が自国の領海のように思っている)西海の公海上で『航行の自由』が完全に保障されることは、韓国の安全保障をめぐる利益に最もかなうものだ」として、このように述べた。
この発言は、日本のイージス艦が西海に配備されることを、戦略的な観点から事実上容認するという趣旨だと考えられる。
韓国政府が、国民の反感があることを十分認識しながらも、有事の際に西海に日本の艦艇が配備されることを問題視しないとの姿勢を示したことは、韓半島(朝鮮半島)で突発的な事態が発生した場合、中国による西海の掌握をけん制し、韓米両国による西海での活動の機会を最大限確保するという戦略的な判断が背景にあるとみられる。
これについて、大統領府の関係者は「北朝鮮情勢が急変した場合、西海に最も進出しやすいのは米国の軍艦だ」と語った。
中国は西海を自国の領海のように考え、ほかの国の軍艦が進出することに反発している。2010年に韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件が起こった後、米国が航空母艦(空母)「ジョージ・ワシントン」を西海に派遣し、韓米合同訓練を行おうとしたのに対し、中国は公の場で反対する姿勢を示した。
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去した後、北朝鮮内部が不安定な状況に陥ったことも、韓国政府の姿勢に影響を与えた。韓半島情勢の急変に備えるため、米国や日本との軍事協力を強化すべきだという認識が高まったというわけだ。韓日両国の軍事協力の強化は、米国政府が以前から韓国に対し要望していたことだ。