2010-09-22 17:37:08
くちなし
テーマ:体内環境
先日 とっても素敵なコンサートに連れて行って頂きました
東京室内歌劇場コンサート『日本歌曲』
この1曲を聴いた時涙が溢れてとまらなくなってしまいました辺りを見渡すと年老いた男性も そっと涙を拭っていました
くちなし
荒れていた庭の片隅に
亡き父が植えたくちなし
年ごとに かおり高く
花は増え
今年は十九の実がついた くちなしの木に
くちなしの花が咲き
実がついた
ただ それだけのことなのに
震える
震えるわたしの心「ごらん くちなしの実を ごらん
熟しても 口を開かぬ くちなしの実だ」
とある日の 父の言葉
父の祈り
くちなしの実よ
くちなしの実のように
待ちこがれつつ
ひたすらに こがれ生きよ
と父は言う
今も どこかで父は言う
何故だろう
父を知らずに育った私が父の存在を感じた
私に『亡き父』がいたら
私に亡き『父が植えたくちなし』があったら
私に『亡き父の言葉』があったら
何を想い この歌を聴いたのだろうか
けれども 確かに私にも『亡き父』はいるのだ
私がこの世に生を受けたのだから・・・・
そして私は歌を聴きながら
おそらく 生まれて初めて『父』に感謝した
そしてこの歌を聴かせながら隣に座っていてくれた友人にも
心からの感謝を伝えたい