幼稚園教諭殺害:被害者から1000万円受領
毎日新聞 2012年06月04日 02時30分
岐阜県瑞浪市の幼稚園教諭、松井洋子さん(当時40歳)が殺害され、預金が引き出された強盗殺人事件で、死体遺棄容疑で逮捕された同市稲津町小里(おり)、建築設計事務所経営、安藤克巳容疑者(60)が松井さんから総額約1000万円の現金を受け取っていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警多治見署捜査本部が事件との関連を調べている。
安藤容疑者の口座に、この数年で、松井さんから数回の振り込みがあったことが確認されたという。
安藤容疑者の知人らによると、安藤容疑者は6年ほど前から経営する建築設計事務所の受注が激減。一方、家族の医療費の負担もあって金銭的に困窮し、知人らに「金に困っている」「1級建築士はもうからない」などとこぼしており、親戚から300万円の借金をしていたという。
安藤容疑者は、松井さんの幼稚園に勤めていた知人を介して十数年前に松井さんと知り合い、安藤容疑者の地域の寄り合いに松井さんが差し入れを持ってきたり、2人で飲食に出かけたりするなど親密だったという。