スウェーデンのシルビア王妃が参加して都内の国連大学で2日、児童ポルノの画像根絶を目指すセミナーが開催された。日本の児童買春・ポルノ禁止法では、こうした画像について「営利目的での所持」が禁じられているだけだが、欧米と同様に持っているだけでも犯罪となる「単純所持禁止」を急ぐよう求める声が相次いだ。
国際刑事警察機構(ICPO)でこの問題と取り組んできたスウェーデン警察のアンダーシュ・ペーション情報分析官は「児童ポルノは『ポルノ』と呼べるものではない。犯罪の証拠だ」と強調。「一部に『表現の自由だ』と主張する人々がいるが、誰のための『自由』なのか。少なくとも被害者のための『自由』ではない」と訴えた。
ドイツから参加したNGO「キンダーヒルフェ」のジョージ・エアマン代表は「養女をレイプして画像を公開した養父もいる」とネット上で広がる小児性愛者の異常な行動を紹介。こうした犯罪が起きる前に「児童ポルノを見る人物を特定し治療すべきだ」と踏み込んだ。