オウム:「菊地か」に「はい」 やせこけ別人のよう
毎日新聞 2012年06月03日 23時49分(最終更新 06月04日 00時54分)
「菊地か」という捜査員の問いに、やせこけた女は「はい」と答え、素直に捜査車両に乗り込んだ。17年間に及んだ元オウム真理教信者、菊地直子容疑者(40)の逃亡生活。捜査関係者によると、菊地容疑者は右目下のホクロに面影がうかがえるものの、手配写真と同一人物とは思えないほど顔がやせており、捜査員が「すれ違っても分からないほどだった」という。
菊地容疑者が、潜伏していたとみられるのは相模原市緑区城山のダム湖にほど近い一軒家。身柄を確保された時、菊地容疑者は肩ぐらいまでの黒髪でジーンズに青のトレーナー姿、化粧をしコンビニ店のレジ袋を手にしていたという。
近くの住民の話を総合すると、この建物には1、2年前から男女2人が住み、菊地容疑者は「高橋」と名乗って生活していたとみられる。建物の隣にある土木工事会社にいた男性は、毎日新聞の電話取材に「一切答えられない」と話した。建物はこの会社が物置を改造して貸家にしていたという。
近所では、建物に誰かが住んでいるようなのに地区のごみ当番表に名前がなかったことがうわさになり、最近になって当番表に「高橋」という名前が載るようになったという。