犯罪者を収容する刑務所は、オーバーフロー状態で、収容率は116%に及んでいます。今後、刑務所の増設も必要となりますが、受刑者の再犯率を下げる対策も講じなければなりません。受刑者は毎日8時間の労働を義務づけられているため、矯正のための教育が手薄になっていると考える滝副大臣は、労働時間を減らし矯正教育の場を増やすことを検討しています。
刑務官の数も増やす必要があるでしょう。日本の刑務官は 1人で4人の服役者を担当していますが、諸外国では普通2人です。このような現実を踏まえ刑務官の適性な増員を図るべきと考える滝副大臣です。
新しい刑務所のあり方を模索する中で、実験的な試みも始まりました。それは山口県に新設する刑務所をPFI ( 民間の資金を活用して公的施設を建設し運営も委託する手法で、法律化されている ) でつくり、刑務官の仕事も民間に委託しようとするものです。もちろん問題のある受刑者は避けることになります。刑務所も今までのように家父長的な運営ではやれなくなっており、この試みが新たな刑務所運営のモデルケースとなるよう期待されています。 |