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除染効果検証で被ばく線量調査へ6月1日 4時59分
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放射性物質の除染が行われる宮城県丸森町で、東北大学大学院の研究グループが、除染が確実に効果を上げているか確かめるため、4年間かけて子どもの被ばく線量を測定することになりました。
福島県との県境にある宮城県丸森町は宮城県内でも比較的放射線量が高く、国が費用を負担して土壌の放射性物質を取り除く除染を行う地域に指定されています。
除染の作業はこの夏から3年半かけて行われる予定ですが、丸森町で被ばくの調査を行っている東北大学大学院の吉田浩子講師の研究グループは、除染が確実に効果を上げているか確かめるため、4年間かけて子どもの被ばく線量を測定することになりました。
対象になるのは、丸森町に住む中学生以下の子どもおよそ1300人とその保護者で、研究グループは、近く地元向けの説明会を開いて希望者を募ることにしています。
そのうえで、子どもに線量計を渡し、今月下旬から4年間にわたって測定を行いたいとしています。
吉田講師は「除染は学校など公共の施設を優先して進められるが、子どもは自宅にいる時間が長い。除染によって子どもへの影響をどれだけ抑えられるのかを検証していきたい」と話しています。
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