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米国防長官 ベトナムで中国けん制
6月3日 18時44分

米国防長官 ベトナムで中国けん制
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アジア各国を歴訪しているアメリカのパネッタ国防長官は、3日、ベトナムに到着し、「南シナ海での航行の自由を確保するため、ベトナムとの関係を強化していく」と述べ、海洋進出を活発化させる中国をけん制しました。

アジアの3か国を歴訪しているアメリカのパネッタ国防長官は、シンガポールに続いて3日、ベトナムに到着し、南シナ海に面した南部のカムラン湾に停泊しているアメリカ海軍の補給艦で兵士や乗員およそ80人を前に演説しました。
この中でパネッタ長官は、ベトナム戦争中、アメリカ軍がカムラン湾に駐留していたことに触れ、「ベトナム戦争以来、カムラン湾を初めて訪問するアメリカの国防長官となった。これは歴史的なことだ」と述べ、国交正常化から17年がたち、両国関係が順調に発展していると強調しました。
このあと行われた記者会見で、パネッタ長官は、南シナ海の領有権問題を巡り中国と周辺国との間で緊張が高まっている現状について、「アメリカは問題を平和的に解決するための行動規範の策定や、南シナ海での航行の自由を確保するため、ベトナムと共に取り組んでいく。ベトナムとの関係をさらに強化していく」と述べ、海洋進出を活発化させる中国をけん制しました。
パネッタ長官は4日、首都ハノイでタイン国防相らと会談し、防衛面での関係強化について協議することにしています。

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