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首相と小沢氏会談 再び平行線に
6月3日 12時31分

首相と小沢氏会談 再び平行線に
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消費税率引き上げ法案の取り扱いを巡り、野田総理大臣と民主党の小沢元代表は、3日、先週に続いて会談しましたが、再び平行線に終わり、小沢氏は記者団に対し、法案の採決が行われれば反対する考えを示しました。
一方、輿石幹事長は、会談の中で、野田総理大臣が内閣改造を行う考えを示したことを明らかにしました。

消費税率引き上げ法案の取り扱いを巡る野田総理大臣と小沢元代表の会談は、今回が2回目で、民主党本部で、輿石幹事長も同席して午前11時前から1時間余りにわたって行われました。
会談のあと、小沢氏は記者団に対し、「野田総理大臣からは『国の仕組みを抜本的に変える改革について一生懸命努力している。また、年金制度の一元化や最低保障年金の創設についても、早く法案化したいと思っているので、なんとか賛成してもらえないか』という話だった」と述べました。
そのうえで、小沢氏は「その努力を否定しているわけでないが、国民は『まずやるべきことやって、そののちに税の話をしてくれ』という気持ちだと思うし、わたしもそう思う。消費大増税が先行して、いずれ改革を進めるということでは、国民は納得しないのではと私から答えて、議論としては前回と同じような平行線になった」と述べました。
そして記者団が、消費税率引き上げ法案への対応を質問したのに対し、小沢氏は「賛成できないということは、反対だということだ」と述べ、反対する考えを明らかにしました。
また、会談で野田総理大臣が、今の国会での法案の成立に向けて、野党側との修正協議に入りたいという考えを伝えたのに対し、小沢氏は「執行部として、野党に呼びかけようということ自体は当たり前のことだ」と述べました。
一方、野田総理大臣は、野党側が求めている問責決議を受けた2人の閣僚の交代も含めて、4日にも内閣改造を行う方向で調整しています。
これに関連して、会談に同席した輿石幹事長は、記者団が「会談で内閣改造の話はあったのか」と質問したのに対し、「ありました。改造するでしょう。野田総理大臣の判断であり、必要だと思うのならよろしいのではないか」と述べました。
また、輿石幹事長は今回の会談について、「『とにかく、民主党、野田政権の危機というより、日本の政治の危機だ。一致結束してことにあたるべきだ』と申し上げた。それは、野田総理大臣も小沢氏も『そのとおりだ』ということだった。3人とも、党を割ったり、決裂していいと思ってはいないということは確認できた」と述べました。

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