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2012年6月2日22時37分

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防犯カメラ止まらぬ進化 1人/3600万人、特定1秒

写真:防犯カメラの人物を検索すると、瞬時に似た人物が映った画像が画面上に並んだ=25日午前10時59分、東京都小平市の日立国際電気、北林晃治撮影拡大防犯カメラの人物を検索すると、瞬時に似た人物が映った画像が画面上に並んだ=25日午前10時59分、東京都小平市の日立国際電気、北林晃治撮影

 目に見えて増えている駅の防犯カメラ。東京メトロ副都心線の渋谷駅で起きた男性刺傷事件でも、複数の駅での映像が逮捕への有力な手がかりになった。開発の最前線では、足跡を瞬時にたどる研究が進む一方で、知らぬ間に「監視」が広がる現状を懸念する声もある。

 日立製作所の子会社「日立国際電気」(東京都)では、防犯カメラに映った人の顔を解析し、サーバーに蓄積された他の映像と照合、合致する人物を選ぶシステムを開発している。

 表情がはっきりしない映像でも、目や鼻の位置、輪郭から識別し、異なる場所、時刻に記録された数万の映像から、瞬時に十数枚に絞り込めるという。1秒間で最大3600万人分のデータが検索可能だ。カメラを網の目に設置してサーバーと回線でつなげば、対象者がいつ、どこで何をしていたかがわかる。

 横顔や、暗がりなどの場合は精度が落ちるが、実用化に向けた最終段階だという。同社映像・通信事業部の新保直之・副技師長は「利用目的で必要な精度は違うが、犯罪捜査ではより高い精度が求められる」と話す。

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