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「瓦礫反対」は中国の命令

放射能とは、放射線を出す能力のことです。
だから「放射能」によって「汚染」されるなんて言葉はなりたちません。
放射能を持つ物質が放射性物質。
そこから出る放射線を大量に浴びると健康を損ねます。
放射性物質はありふれていて、太陽からも出てますし、地面からはラドンという放射性物質の気体が湧きでております。火山岩も放射能が強いことが多いですね。
人間はそうした環境の中におり、日々被曝しております。
体内にも放射性物質があります。カリウムや炭素の放射性同位体(放射能をもつ原子)があり、生物はみな内部被曝をしているのです。

「自然の放射線は安全だけど、人工は危険だ」
と思われる方へ。
原子力発電所では天然資源のウランの核分裂により発生する熱で発電しています。
燃料であるウランは自然物です。
果たしてこれを「安全だ」と言えますか?

去年の3月11日に東日本大震災が発生しました。
大地震と巨大津波が東北地方を襲いました。
家々は破壊され、道路は崩れ、あまりに大勢の命が失われたのです。
生き残れた方々も生活の場や職を失われた方が多く、東北全体が非常事態となりました。
しかし政府の対策は不手際続きで、福島第一発電所で爆発事故が起こりました。
原子炉を囲う建て屋が水素の爆発で吹き飛びました。
放射性物質は日本全国に飛び散り、各地で観測されました。

「第二のチェルノブイリだ!」
と言う人はチェルノブイリを知らない人です。
チェルノブイリでは稼働中の原子炉が爆発し、核燃料が長期間炎上するという原発史上最悪の事故でした。
一方福島第一発電所では地震により原子炉は安全装置が働いて停止しました。
しかし外部電源が失われて、原子炉の冷却ができなくなったのです。
そして爆発したのは原子炉の外側、建物なのです。
原子炉が爆発したチェルノブイリとは比較になりません。
放射性物質は飛散しましたが、核燃料がまき散らされたわけではないのです。
事実、原子炉にいた職員の誰も「急性放射線障害」になりませんでした。
放射線による被害は大別すると二種類あります。
一度に大量の放射線を浴びて起きる急性放射線障害と、長期に渡って放射線を浴びて起きる晩発性放射線障害です。
チェルノブイリでは死者が出ましたが、福島第一発電所では死者は出ていないのです。
被害は比較にならないほど軽微だったのです。
そして晩発性放射線障害ですが、今後発生する見込みはありません。
放射線医療の専門家で「今後被害が出る」と発言されている方を僕は知りません。
放射線の専門教育を受け、日常的に放射線を使い、放射線が人体にどのような影響を及ぼすか一番よく知っている現場の方々で「放射能被害がこれから出る」と発言されている人を僕は知りません。
もし、そのような方がいたら是非話を聞かせてもらいたいものです。

さて、震災から一年以上経過しましたが、被災地は復興とはほど遠い状況です。
阪神淡路大震災と比べて非常に遅い進捗状況です。
確かに政府の手際は褒められたものではありません。阪神淡路大震災と比べて遥かに広範囲が被災しましたし、巨大な津波が襲ったこともあります。
しかし決定的な違いが二つの震災にはあるのです。

それは東日本大震災では「復興を邪魔する人たちがいる」ということです。

理由は「放射能」です。
被災地から来た人や物は「放射能汚染」されていると拒絶する人がいます。
どうにか生産活動を再開しても、商品を買ってもらわなければ資金が出てきません。
「放射能」を恐れる人たちは言います。
「全てを検査しろ」
そんなことをしたら費用が膨大になります。
「僅かな放射能でもダメだ」
検査の精度を上げると時間がかかります。商品検査に一週間もかけるなんて無茶です。

さらに
「被災地の瓦礫を受け入れるな!」
と「放射能」を怖がる人が言うのです。

僕が「」しているのは冒頭の定義からです。
放射能なんて人間誰しも持っている能力です。
放射能を持つ人間が、自分が放っている放射線より少ない放射線を怖がるなんておかしいじゃないですか。

そこまで「放射能」が怖いなら、この情報を見たら恐慌状態になるはずです。

二十世紀に行われた大気圏内核実験でまき散らされた放射性物質により、日本は既に「放射能汚染」されているのです。
二十世に日本に降った放射性物質の、青森県での観測データです。

T01_fallout

http://www.aomori-hb.jp/ahb2_08_t01_term.html

「放射能」を怖がる人は言います。
「一度汚染されたら何百年も残る」
ならば当然、これらの放射性物質はまだ日本全国に残っているはずです。
ここまで「放射能汚染」されている土地に住みながら、被災地の瓦礫に付着した僅かな放射性物質を怖がる理由なんてありません。

また注目していただきたいのが、一度収束した放射性物質がある年だけ増えていますね。
これがチェルノブイリ事故によるものです。
日本中が大騒ぎしましたが、昭和の時代に比べたら誤差になります。

過去これだけ放射性物質が日本全国に振りました。
しかし、今もなお振り続けていることを知っていましたか?

Result24_68f1

http://www.niaes.affrc.go.jp/sinfo/result/result24/result24_68.html

飛びだしている部分がチェルノブイリ事故によるものです。
ですが毎年規則的に来る放射性物質はどこから来るのでしょう?

それは中国です。

1980年まで中国は大気圏内核実験を繰り返しました。
日本に一番近い核実験場は中国なのです。
そして春に黄砂とともに放射性物質が日本中に降り注いでいるのです。

今もなお日本を「放射能汚染」し続けているのは中国なのです。

このデータは青森県のものです。
西日本、特に九州ではより中国由来の放射性物質が多いでしょう。
毎年黄砂はどの地域に降っていますか?
「瓦礫反対」と言う人たちは、春に風に乗ってくる放射性物質を吸い込んで内部被曝しているのです。

チェルノブイリ事故で大騒ぎしたマスコミはこの事実を知らなかったのでしょうか?

僕は「瓦礫反対」と主張する人たちにこの事実を教えました。
ほとんど無視されました。
その後意見が変わったか確認しようにも、半数近くの人が僕をブロックしてツイートが見られませんでした。見られた人も特に意見は変わってないようです。
中にはこう返してきた人もいます。

戌みっちゑる(反原発、脱原発天命じゃ) ‏ @KinKingofmichel
@aoi_azuma 「福一」放射能と中国のそれとでは比較するだけ時間とツイ文字の無駄だと言うことがお分かりになりませんか?屁理屈、立ち小便なら他所でおやんなさい!

たった一度の原発事故の「放射能」は問題で、過去半世紀から今後未来に至るまで来る中国の「放射能」が問題にならない。

あまりにもおかしいじゃないですか。

「中国による放射能汚染」を問題だと認めてくれたのは、たったひとりでした。
その他の人たちは「放射能」が怖かったんじゃなかったんですか?

ここまで書けばおわかりかと思います。
ツイッターで「瓦礫反対」と言っている人は、中国の手先なんです。
なぜそんなことをするか?
復興を妨げて邪魔な日本を潰すためです。

中国は二千年前に六韜という兵法書を編纂しています。
他国をいかに弱体化させるか、実践的に書かれております。
三国志で有名な劉備が息子に勧めた兵法書の中にこの六韜もあるほどです。

そこにはこんな下りがあります。
「他国から忠臣が来たら何も与えず追い返せ。そうでない奴が来たら歓迎して手柄を立てさせろ。そうすれば他国は無能な奴を重用する」

二千年前にここまで具体的に陰謀論を編纂した中国は凄いですね。
しかし日本の中国専門家はこの本を重視しません。
「偽書だから」と。
六韜は紀元前千年頃の殷を滅ぼした周の軍師太公望が、文王や武王に教えるとしています。
実際に作られたのは二千年前。
確かに偽書です。
しかし中国人指導者たちにとり、六韜の内容は常識としてあるわけです。
これを実戦しないほど中国人ってバカですか?

今「瓦礫反対」と言っている人たちは、中国による「放射能汚染」をすべて福島第一原発によるものだ、と情報操作のために動いているのです。

もちろん実際に発言しているのは末端の人間ですから、そんなことは夢にも思っていないでしょう。
しかし彼らの頭は二十世紀のままです。
「左翼国家の核はきれいな核」
なのです。
だから「中国の放射能」は問題ではなく、「福島だけ」問題にするのです。

瓦礫を受け入れて被曝するにしても一度です。
しかし中国からは半世紀も前から、そして子々孫々まで「放射能汚染」されるのです。
それを問題にしないのは、中国の方が被災者より、日本人より大事だからです。
中華人民共和国の独裁政権中国共産党の指導者たちの命令ならば、同胞を裏切るのが「瓦礫反対」の人たちなのです。

「瓦礫反対」で反論できる人がおられればどうぞ。

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コメント

追記

リンク元サイトで放射性物質の原因を「グローバルフォールアウト」としたのは、中国への配慮です。
中国に残留している放射性物質の主要な発生源はどこでしょう?
他国由来の放射性物質の方が、自国内で行った核実験によるものの方が多いとは思えません。
もし他国由来の放射性物質が多かったら、中国がその国に抗議してないとおかしいですね。
でも中国を悪く書くと命の危険にさらされるのです。
だからぼやかした。
それが日本の「言論の自由」の実情なんです。
だからマスコミはこれを報じない。政府も抗議しない。
韓国は政府が公表していますよ?

なお、ご指摘くださったアチャー様には心よりお礼申し上げます。

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