福島のニュース

風評退治 レトルトカレー 山梨の農園、福島産のモモ使用

レトルトカレーの試作品を持つ「ありが桃園」の手塚さん=山梨県甲州市

 原発事故の風評被害の解消に貢献しようと、山梨県甲州市のモモ農園「ありが桃園(とうえん)」が福島のモモを使ったレトルトカレーの商品化を進めている。試作品のパッケージには甲州と福島、幸福をかけて「甲福(こうふく)カレー」の文字。2日に福島市飯坂町で開かれるウオーキングイベントで、甘くまろやかな味わいをお披露目する。
 園長の手塚優さん(30)は2010年、傷ついて出荷できなくなった山梨産のモモを生かし、モモのカレーを考案した。ペースト状のモモを混ぜたビーフカレーは地元の土産物コンクールで最高賞を獲得、農園の看板商品になっている。
 昨年8月、「値がつかない」と聞いた福島産のモモを約20キロ仕入れカレー用に加工したが、売り上げに自信が持てず商品化をいったん断念。だがその後知り合った福島の地域振興団体のメンバーから「福島のモモでもカレーを」と頼まれ、同じモモ農家を助けたいと考え再挑戦した。
 試作品は豚肉を使い、より甘めな仕上げに。発売時期は未定だが、手塚さんは「多くの人に風評被害の問題を考えてもらう機会になれば」と話している。
 連絡先は、ありが桃園0553(39)8831


2012年06月02日土曜日


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