東日本大震災:搬出がれきにコンクリ塊混入 知事、「ルール違反」を陳謝 /岩手
毎日新聞 2012年05月29日 地方版
山田町から静岡県島田市に搬出された災害廃棄物(がれき)に、重さ約70キロのコンクリート塊が混入していた問題で、達増拓也知事は28日の定例記者会見で「静岡県と岩手県、またそれぞれの関係市町村と作ったルールに違反するような格好になったことは非常に申し訳なく思う」と改めて陳謝した。
そのうえで達増知事は、今週中にも幹部職員を静岡県に派遣し、混入の原因や再発防止策について説明する方針を示した。
島田市は23日に木材がれきの焼却を開始。木材チップに限ると取り決めたにもかかわらず、がれきの中からコンクリート塊(縦25センチ、横60センチ、高さ18センチ)が見つかり、同日から焼却を一時中止している。県は自治体や住民の理解を得た上で、早期に処理再開を目指したいとしている。【金寿英】
◇冷静に対応を−−静岡県知事
静岡県の川勝平太知事は28日の定例記者会見で「チェックがいいかげんじゃないかという風評を立てないようにすべきだ」と岩手県に苦言を呈しながらも、「1回の失敗でスケジュールが全く別のものになるということはない」と冷静な対応を呼びかけた。【樋口淳也】