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【社会】

職歴漏えい事件 逮捕の職安職員 複数口座に頻繁出入金

個人情報漏えい事件で、ハローワーク横浜(横浜公共職業安定所)へ家宅捜索に入る愛知県警の捜査員=2日午前10時ごろ、横浜市中区で

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 ハローワーク職員による職歴情報の漏えい事件で、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で愛知県警捜査二課などに逮捕された神奈川労働局「ハローワーク横浜」非常勤職員、西沢えみ容疑者(47)=神奈川県藤沢市今田=が、複数の金融機関に自分名義の五つ以上の口座を持ち、不明朗な出入金を繰り返していたことが、関係者への取材で分かった。

 県警は、西沢容疑者が情報を漏らした見返りとして、同法違反(唆し)容疑で逮捕された調査会社役員の藤田利恵子容疑者(51)=藤沢市菖蒲沢=から受け取った「報酬」を隠そうとしていた可能性もあるとみて調べる。

 関係者によると、西沢容疑者の複数の口座には定期的にまとまった金額の出し入れがあった。五万円、十万円、二十万円などの金が何度も入金され、直後に十万円単位で引き出されていた。

 西沢容疑者には、ハローワークからの給与以外に毎月平均で二十万〜三十万円の「収入」があったとみられ、この大半が情報漏えいの見返りだった可能性が高い。

 捜査関係者への取材では、逮捕容疑となった南関東の女性二人と福岡の男性一人の職歴情報の漏えいをめぐり、藤田容疑者は調査会社から一件三万円程度で不正取得の仕事を受け、西沢容疑者に発注。西沢容疑者の「報酬」は一件数千円とみられ、県警は今後、贈収賄容疑の立件に向けても捜査を進める。

 県警は二日午前十時すぎ、西沢容疑者の勤務先、神奈川労働局「ハローワーク横浜」(横浜市中区)の家宅捜索に着手した。

 

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