「悪質な運転に厳罰を」 亀岡事故遺族ら署名活動
京都府亀岡市で軽乗用車が集団登校中の児童らの列に突っ込み、10人が死傷した事故で、遺族や負傷児童の家族が2日、車を無免許で運転していたとされる無職少年(18)=自動車運転過失致死傷などの疑いで家裁送致=を危険運転致死傷罪で起訴するよう求める街頭署名を京都市などで行った。
■危険運転罪適用求め
下京区の四条河原町交差点では午前10時から、犠牲になった松村幸姫さん(26)や小学2年小谷真緒さん(7)の遺族ら約30人が松村さんや小谷さんの写真を首からさげ、「悪質な運転に厳罰を」と通行人に訴えた。飲酒ひき逃げ事故で息子を失い、加害者に同罪適用を求める署名活動を行った真野哲さん(50)=名古屋市=、飲酒事故で娘2人を失い同罪新設に尽力した井上保孝さん(62)=千葉市=も駆けつけた。
左京区の主婦三田恵さん(36)は事前に署名活動を知り、自ら約140人分の署名を集めて遺族に手渡した。「無免許なのに同罪が適用されないなら、免許制度は何のためにあるのか。子を持つ母として遺族の気持ちは当然と思う」と話した。
亀岡市のJR亀岡駅前でも負傷児童の家族らが署名を集めた。3日も街頭署名が行われる。
【2012年06月02日 13時40分】