グスコープドリの伝説
テーマ:日々のこと今回の大震災で、原子力発電所の問題を知った時に
瞬時に心に浮かんだのが
宮沢賢治作:グスコープドリの伝説でした
この小説を知ったのは。。。小学校の道徳?あるいは国語の授業だったかもしれません
『宮沢賢治の精神的自叙伝とも言われるこの小説は。。。』とうくだりが30年以上経った今も鮮明に思い起こされます
自らの命に代えて民の命を守るというこのお話が、今回の原発の関係者の方々と重なります
現場で活動した東京消防署の隊員の方々の記者会見を見ました
【沈着冷静】を義務付けられているはずの彼らの目から涙が溢れた姿を目の当たりにしたときに
どれ程の『見えない恐怖』と闘ったのかが想像出来ました
実際には、その想像を遥かに、遥かに超えるほどのものだったと思います
私の故郷は福島県いわき市ですから、原発で働く知人や先輩も沢山いらっしゃいます
また、母の友人の年配の男性は『こんなにも命がけでやってくれている人がいる、それをおいて逃げ出すわけには行かない。女、子どもは避難させても男は逃げるわけにはいかない。せめてこの地で見守る・・・・』と、共に恐怖と闘っている方も大勢います
使命感で現場に残ってくれた原発の従業員の方々や必至の給水活動を行ってくれている消防署員や自衛隊の方々、関係者の方々・・・そしてそのご家族。多くの方が私たちの命を守る為に、危険を冒して尽力下さっていることに心からの感謝と祈りで一杯です
未曾有の災害に政府を含めた誰もが混乱している
人間だから過ちも起こるだろう
対応が遅いこともあるだろう
立ち位置が違えば、見えるものも違うのだろう
でも
皆必死で何とかしようと頑張っていることには違いなく
進もうとしている方向だって同じはず
だから
そのことに過敏に反応したり、反論するより前に
私には到底出来ないことをやってくれている人達に
ありがとうと言いたい
それから 私に出来ることを考えて、実行してゆきたい
そして
ここから立ち上がっていくことを信じて
祈りたい
辛いとき、苦しいとき、いつもこの言葉を支えに頑張ってきた
冬来たりなば 春遠からじ。。。。
必ず春は来る