(CNN) 米大統領選の共和党候補指名が確実になったミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事の陣営が、新たに公開したスマートフォン用のアプリで「アメリカ」のつづりを間違え、失笑を買っている。インターネットには30日までに、この間違いをからかうツイートやブログが相次いで登場した。
間違いがあったのはアップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」向けの選挙運動アプリ「With Mitt」。ロムニー氏を応援する14本のスローガンの中からユーザーが好きなものを選び、自分の写真を添えて投稿できるという趣向だったが、この中に「A Better Amercia」(より良いアメリカを)というスローガンがあった。本来のアメリカの綴りは「America」。
アプリの開発を委託された担当者のミスで、「i」の位置を間違えて「Amercia」になってしまったとみられる。
陣営は30日、つづりを訂正した更新版のアプリを公開したが、短文投稿サイトのツイッターでは29日から30日にかけてAmerciaが検索用語の上位に浮上。29日にカリフォルニアで起きた小規模の地震に引っ掛けて、「カリフォルニアを揺らしてごめんね。#Amerciaの大統領に立候補しているミット・ロムニー氏にアメリカ中が笑っただけだから」という冗談も書き込まれた。
陣営関係者はこの問題について口を閉ざす一方、その日のうちにツイッターで「Amercia」を検索すると表示される広告ツイート枠を買い取って配信を始めている。