つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【スポーツ】目指せ 未来の「なでしこGK」 小5〜中3対象協会が候補募る2012年6月2日 13時55分
なでしこジャパンの“守護神”になりませんか? 日本サッカー協会が、次世代の日本女子代表のゴールキーパー(GK)候補を一般募集している。対象は小学五年〜中学三年生の女子で、サッカー経験、GK経験がなくてもいいというのが特徴。「競技者人口が少ないため、潜在能力のある子どもを発掘したい」(協会)と門戸を広く開放する。日本女子代表のGK、海堀あゆみ選手(25)に続く将来の逸材を求めている。 (谷野哲郎) 今回、日本サッカー協会が募集するのは、七月に静岡県御殿場市内で開く「スーパー少女プロジェクト 2012セレクションキャンプ」の参加者。二、三十人を見込む。この選抜キャンプで合格すれば、協会の強化対象になり、トレーニングキャンプに招かれる。その後は実力次第で年代別の代表候補や代表に選ばれる。頂点がなでしこジャパン入りだ。 一般にはあまり知られていないが、このプロジェクトは日本女子代表GKの発掘と育成を目的に二〇〇四年に始まり、今年で九回目。GKに限定しているのは、サッカー特有の事情があるからだ。 「残念ながら、キーパーは人気がなく、競技者人口も少ない。そこで、潜在能力のある子どもを見つける機会を設けた」。若手の育成指導を担当する協会ナショナルトレセン・西入(にしいり)俊浩GKコーチ(34)が解説する。 点を取る華やかなフォワードに比べて、GKは地味な印象。特に、ボールを直接受けたり、捕る際に強く地面と接触したりするので、女子には敬遠されがちなポジションだ。 協会によると、一〇年の女子中学生のサッカー競技の登録者数は全国で約七千人。うちGKは「数百人程度では」(協会)。そのため、経験の有無を問わず、次世代の逸材の発掘に乗り出したというわけだ。ただし、身長は高い方が有利。「バレーボールやバスケットボールなど、手を使う競技はキーパーと共通するところもある」(西入コーチ)と、女子に人気の競技からの転身も狙う。 〇四年のプロジェクト一期生、山根恵里奈選手(21)はバレーボールが好きな中学生だったが、選抜キャンプでの合格を機に本格的なGKの指導を受けた一人。現在はなでしこリーグの千葉に所属し、ロンドン五輪では予備登録三十五人枠に入っている。 なでしこジャパンが初優勝した昨年のFIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会で、守護神として大活躍した海堀選手(INAC神戸)も、高校時代はテニス部だった。 また、同じドイツ大会で、サブGKとして当時三十六歳の山郷のぞみ選手(浦和)が参加したように、GKは他のポジションよりも長く第一線で活躍できる強みもある。 西入コーチは呼び掛ける。「なでしこのGKをやってみたいという強い気持ちがあれば、誰にでもチャンスはある。『うちの娘も』という方がいたら、ぜひ応募してほしい」 <募集要項> 対象者は1997年4月2日〜2002年4月1日生まれ(小学5年〜中学3年)。中学生のみ、身長165センチ以上の制限あり。応募は郵送で、6月15日必着。書類審査で参加の合否を決める。セレクションキャンプは7月中旬、静岡県御殿場市の御殿場高原で。キャンプ費は日本サッカー協会の負担。問い合わせは、協会の公式サイトhttp://www.jfa.or.jp/か、協会女子部=電03(3830)1160=へ。 (東京新聞) PR情報
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