昨年末、長く時代劇を引っ張ってきた「水戸黄門」が終了した。民放テレビから連続時代劇が消え、斬られ役などの俳優やスタッフも仕事が激減した。「復活」を望む俳優らは生活のため、娯楽施設の東映太秦映画村(京都市右京区)などに活動の場を移し、奮闘している。
俳優になって5年目の竹内将人(まさと)さん(28)は映画村を案内したり、ショーに出演したり、とスタッフの仕事が中心となった。ネタ合わせから会場準備まですべて俳優たちの手弁当だ。
東映京都撮影所では4月末、殺陣の専門集団「剣会(つるぎかい)」が殺陣教室を開いた。一般の人に加え、役者志望の若者にも技を伝授する。剣会の殺陣師で、水戸黄門でも演技指導した清家三彦さん(55)は「伝統を引き継ぎつつ、新たな時代劇をつくっていかないと」。時代劇復活にかける俳優たちを追った。(写真・文 池田良)
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