米ニューヨーク市のセントラルパーク沿いの住所というのはどのくらいの値打ちがあるのだろうか?新たなリポートで、セントラルパーク沿いの建物の典型的なマンションの売却価格が昨年、その周辺地域のマンションの2倍以上だったことが明らかになった。
不動産関連調査会社プロパティーシャーク・ドット・コムが行った調査によると、セントラルパークに面するコープ(建物を所有する会社の株を購入し、その割り当てにより部屋への入居資格を得るマンション)だと、価格差は一段と大きくなる。パーク沿いのコープの場合はその周辺地域のコープの3倍に達した。
同リポートによると、こうした差は、不動産バブルがはじけた2008年以降で最大となった。
リポートは、セントラルパーク沿いの全マンションの販売価格を、郵便番号が同じ地域のマンションの販売価格と比較した。コープの広さは考慮に入れていない。
セントラルパーク沿いのマンションの昨年の売却価格中央値は185万ドル(約1億4600万円)、パーク周辺の郵便番号(アッパー・イーストとアッパー・ウエスト・サイドの大半が含まれる)全体でみると85万ドルだった。つまり、パーク沿いだと118%のプレミアムがつく計算だ。
パーク沿いのコープの販売価格中央値は240万ドル、同じ郵便番号の周辺地域でみると79万5000ドルだった。プレミアムは202%となる。2008年に高価な物件の販売が急増した際の差は233%だった。
コンドミニアム(分譲マンション)の場合は、新築建物の販売契約期限が近づくにつれ価格が大きく変動する可能性があるが、全体としてのプレミアムはわずか3%程度、平方フィート当たりでは4%だった。