詐欺・薬事法違反:治癒効果ない機器販売 容疑で夫婦逮捕−−出雲署 /島根
毎日新聞 2012年06月01日 地方版
出雲署は31日、治癒効果のない特殊なベルトを無許可で業者に製造させ、腰痛などに効果があると装って販売したとして、北九州市八幡西区力丸町、無職、新川雅彦容疑者(60)と、妻の無職、新川佳子容疑者(56)を詐欺と薬事法違反の疑いで逮捕した。2人は新聞の折り込みチラシで宣伝し、西日本一帯で体験会を何度も開催していたという。
同署によると、2人は厚労相の製造業許可を受けずに医療機器として「気流回復盤」を業者に製造させたという。縦約7センチ、横約12センチ、厚さ約0・8ミリの塩化ビニール製のカードで、カード6枚を入れる布製のベルトとセットで販売。1枚の原価は600円ほどで、治癒効果はなかったという。
逮捕容疑は、昨年7〜8月、滋賀県高島市と江津市の70歳代の女性2人に「気の流れをよくしないと痛みが和らがない」などとうそを言い、「気流回復盤」を売りつけて計約30万円をだまし取った、などとしている。同署によると、2人は容疑を否認しているという。余罪を含め追及する。【目野創】