関越道のバス衝突:「法令違反、原因でない」 陸援隊社長、「名義貸し」は認める
毎日新聞 2012年05月07日 大阪夕刊
事故を起こしたバス会社「陸援隊」(千葉県印西市)の針生裕美秀社長は6日、東京都内で事故後初めて記者会見した。河野化山容疑者に「名義貸し」をしていたことを認め、国土交通省から36項目の法令違反を指摘されたことを明らかにした。その一方、事故原因は河野容疑者の居眠り運転で、法令違反が原因ではないと主張した。
名義貸しについては陸援隊の事業用バス19台のうち4台は河野容疑者の所有と認めた。さらに、河野容疑者が「河野交通」の屋号で中国人観光客向けのツアーを個人営業していたことを明らかにした。
河野容疑者の雇用形態について、同席した山本至弁護士は「外形的には日雇いに当たる」と、道路運送法に違反することを認めた。ただし、針生社長は「勤務は月100時間程度。4月25日から出発日の27日夜まで休みを与えた」と述べた。
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被害者説明会は27日午後1時半から、金沢市昭和町のANAクラウンプラザホテル金沢で。問い合わせは、つばさ法律事務所(03・3295・5251)。【小林祥晃、塩田彩、桐野耕一】