対馬の島主 宗氏ではなく韓国人の宋氏=韓国学者

対馬の島主 宗氏ではなく韓国人の宋氏=韓国学者

2012年06月01日18時10分
[ⓒ聯合ニュース]
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  【釜山聯合ニュース】対馬(長崎県対馬市)の旧島主の姓が宗氏ではなく、韓国人の宋氏だとする文献が見つかり大きな関心を集めている。

   対馬関連の言語学者として知られる黄白炫(ファン・ベクヒョン)博士はこのほど、対馬の初代島主とされてきた鎌倉時代の武将、宗重尚に対する観光案内板の内容が変更されたことを不思議に思い、文献を調べてみたところ、元々は朝鮮半島出身の宋氏だったことを発見した。

   黄博士によると、18世紀に書かれた「東萊府誌」の中で対馬は「鶏林(新羅)に属しており、いつ倭人に占拠されたか分からない。(中略)島主宗氏の元々の先祖は宋氏で対馬に渡って姓を替え、代々、島主を務めてきた」などと記録されているという。

   黄博士はまた、宗氏の先祖が現在の釜山出身だったとの記述があることを根拠に「対馬の島主は日本の宗氏でなく、韓国の宋氏。初代対馬島主の墓も対馬ではなく釜山にあることが分かった」と主張する。

   実際、対馬の厳原地域にある展望台には、対馬の初代島主が宗重尚ではなかったことが明らかになったという内容の新しい案内板が昨年に設置されている。

   旧案内板では「阿比留氏を討伐し、初代島主の地位に就いた」と書かれていた。現在の案内板では、1246年に阿比留氏を討伐し対馬の島主になったという歴史が長い間伝えられてきたが、事実ではないことが研究で判明したとの内容に変わっている。

   宗重尚の墓が対馬にないことについて、黄博士は当時の風俗に従って遺体を故郷の釜山に移送したためだとみている。
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