皇太子さまは１日、第２３回全国「みどりの愛護」のつどい出席と県内事情視察のため、羽田空港から空路、来県された。認定こども園の美郷町立千畑幼稚園・保育園と、大仙市高梨の国指定名勝「旧池田氏庭園」を視察した。

　皇太子さまは正午すぎに秋田空港に到着し、出迎えた佐竹敬久知事らと共に同幼稚園・保育園を訪問。田口由美子園長の説明を聞きながら園児の遊ぶ様子を見学した。園児からせっけんの泡で作った“ケーキ”を手渡され「ありがとう。どんな味がするのかな」と笑顔で応じた。

　来園していた保護者には「子育ては大変ですか」などと質問。同園ホールで質問を受けた保護者会会長の深澤文仁さん（３８）は「皇太子さまは物腰が柔らかだった。お話ができて光栄」と語った。

　旧池田氏庭園では、１９２２（大正１１）年建築の白亜の洋館などを視察。洋館の壁紙に使われている金唐革紙（きんからかわかみ）の復元工程に関心を示し「大変な作業でしょうね」と話した。

　皇太子さまは２日、同市の県立中央公園で開かれる「みどりの愛護」のつどいに出席するほか、県総合食品研究センターなどを視察する。