仰天!“男性器”食べるイベントを都内で開催!保健所が調査実施

2012.06.01


仰天イベントの会場となったライブハウスの入り口【拡大】

 都内のライブハウスで「人体の一部を食べる」としたイベントが開かれ、食品衛生法違反の恐れがあるとして管轄する保健所が立ち入り調査を行っていたことが1日、分かった。部位は生存している男性の性器という。実際に食べた客に健康被害は出ていないようだが、“猟奇的”な事案のため、捜査当局も関心を寄せている。

 イベントが行われたのは5月13日夜。「性器を食す世紀のイベント」とのタイトルで、主催者の芸術家の男性がライブハウスを借り切った上で、あらかじめ病院で切除したという自らの性器を持ち込んだ。

 客はインターネットを介して集められ、入場料は4000円(当日券は4500円)で、2万円を払った5人の特別客が調理された性器を口にする権利を得た。

 関係者によると、当日は約70人の客が見守るなか、舞台上にガス台がセットされ、コック姿の調理人が料理を担当。ワインのソースに漬けられた後、部位ごとに分けてそのまま焼いたほか、他の食材とともに蒸し焼きにもした。実際に食べた客からは「固い部分と、妙に柔らかい部分があった」などの声が上がったという。

 別の関係者によると、イベントを主催した男性は「芸術家に性別は関係ない」などとして、切除を決意。手術代が予想以上にかさんだことから、「お金を回収する意味も込めてイベント開催を考えた」と企画の意図を語っていたという。男性は20代前半の画家で、前衛的な作風が特徴。ある知人は「若いのに浮世離れした雰囲気の持ち主」と話す。

 衝撃的なイベントだったことから終了後、警視庁杉並署に情報が寄せられた。同署ではどの法律に触れるか調べを進めるなか、ライブハウスは飲食店営業の許可を受けていることから、飲食店を管轄する杉並保健所に連絡。同保健所は5月18日、「食品衛生法に抵触する可能性がある」として、ライブハウスの立ち入り調査を行った。

 保健所の調査に対し、ライブハウス側は「不特定多数の客に(調理した男性器を)提供したわけではなく、希望者が食べる姿を見せるイベントだった」などと説明。食べた客に健康被害は出ていないとみられるが、保健所では行政指導を行うことも視野に調査を進めている。

 ライブハウスの責任者は本紙の取材に対し、「あくまでショーという条件で場所を貸した。調理人や料理道具はすべて主催者が用意。店のものは一切使っていないが、保健所からは『調理場以外での調理は認められていない』と注意を受けた」と説明した。

 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「イベントで用いた男性器が、誰がみても性器と分かる状態で客の前に出されていたならば、わいせつ物頒布罪に抵触する可能性がある。性器そのものを売り物にしていれば、形が分かるように陳列、販売されていたのではないか」と話している。

 

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