つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【社会】天皇陛下 隣席でにこやか 英女王 昼食会
【ロンドン=水谷孝司】天皇、皇后両陛下の英国公式訪問は、十六〜十九日の日程で最大のイベントだったエリザベス女王の即位六十周年を祝う昼食会が十八日午後(日本時間同日夜)、滞りなく終了した。心臓の冠動脈バイパス手術から三カ月の天皇陛下は順調に日程をこなされており、宮内庁によると両陛下は昼食会でも「最初から最後まで本当にうれしそうだった」としている。 両陛下は女王夫妻と同じ丸テーブルを計十人で囲まれた。天皇陛下の席は女王の隣。皇后さまもスウェーデン国王を挟んで女王のすぐそばの席に着いた。女王も、会場のロンドン近郊のウィンザー城に到着した両陛下をうれしそうに出迎えたという。 昼食会には約三十カ国の君主、王族らが出席したが、両陛下も多くは旧知の間柄で、それぞれに旧交を温め合った。食前酒を飲みながら別室で話す時間を通常より長く取るなど、英王室側の工夫もみられたという。英王族も総出でもてなしに当たり、昨年結婚したウィリアム王子とキャサリン妃が両陛下と話し込む場面もあった。 天皇陛下は一九五三年の初の外国訪問の際、昭和天皇の名代として女王の戴冠式に出席。当時の経験が陛下の皇室外交の原点になったとされる。それだけに陛下は、ほぼ六十年を経た今回の祝賀行事で女王にお祝いを直接伝えることや、同席する王族らに会うことを楽しみにしていた。 昼食会後、宮内庁幹部は「陛下もエリザベス女王も時間を積み重ねてきたのだから、やはり感慨はあるでしょう」と話した。 両陛下は十八日夜(日本時間十九日未明)には、バッキンガム宮殿で開かれたチャールズ皇太子夫妻主催の晩さん会に出席した。 両陛下は同日昼の女王夫妻主催の昼食会に続き、各国の君主らと歓談。女王夫妻は出席しなかった。 両陛下は十九日午後、ロンドン在住の日本人らと面会してすべての日程を終え、帰国の途に就く。 PR情報
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