いろいろと暴走が過ぎてしまったので、新しく物語を練り直して行こうと思いました。
具体的にはGA成分増量と、ガンダム成分減量。
しかしフラッグは絶対に私的に除けない成分の為、さらに大艦巨砲主義に勝つには機動兵器主体論ぐらいか、大量破壊兵器の連発くらいしか思いつかなかった為、MSやMA、船舶は00系で収める事にするつもりです。
原作開始が少し遠退きますが、それを超えて満足出来るストーリー展開をして行きます故、どうぞよろしくお願いします。
第零章
俺は人生を踏み外したのは小学生の頃だと言える。
宿題をやらないのが当たり前だった。
しかも子ども過ぎた。
心が幼稚園児のまま、大人になっていってしまった。
価値観は大人だがメンタル面が子どもの俺は、いつも選択肢を間違えてきた。
チャンスは逃すわ、高校のレベルで無理して少し上の場所に入るわ、母親には怒られてばかりだわ、とにかく何もかもがダメだった。
勉強を努力してもダメ、母親に怒られないようにしてもダメ、何もかもがダメダメダメダメダメのダメ人間だった。
唯一の利点?は、ヲタク知識ぐらいだけだ。
そんな俺は定時制高校にも入ったが、3年目の冬に差し掛かるとめっきり学校には行かなくなった。
別にイジメとかも何もない。
ただ、なんの為に生きているのかふとわからなくなったからだ。
これは中学三年生の時もそうだった。
ふとなんの為に勉強して生きているのかわからなくなり引き籠もりになったことがある。
今回も唐突にだ。
勉強もあまりわからない。
なぜ勉強するのか、なぜ穀潰しの金食い虫の俺が生きているのか――
母さんは離婚して俺を弟と一緒に引き取った。
俺は弟にコンプレックスを色々感じている。
勉強こそ兄の意地で弟よりかはマシだが、弟はサッカー少年で、何度もチームを優勝に導く鉄壁のキーパーだ。
俺とは違う輝きがあった。
対する俺は?
定時制通いなのに日中は寝てばかり、まぁ、言い訳するなら学校が自転車で約二時間の距離を毎日自転車通いだったから、寝てないと体力が保たないからだ。
しかし母さんはバイトくらいしろという。
母さんは知らないから言えるんだよ。
しかし母さんも仕事してるし、食わせてもらっているから強く言えないし俺は母さんにトラウマがあるほど怒られて、一時期精神科に入院する程だった。
俺は母さんが憎いが嫌いにはなりきれない。母親だからかな。
俺は自分がどうしたいのかわからなくなった。学校に行く気力もなくなった。外に出る気力も。
布団で寝たきりの生活に、母さんも愛想が尽きたか、俺に声をかけることすらなくなった。
加えて俺は日に日に痩せ細っていった。当たり前だ。食事をしてないんだから。
生きる気力すらなくなっていた俺は、トイレとシャワー以外は布団に横になる毎日だ。
食事を作る気力すらなく、なにかを食べる気力すらなく、それ以前に母さんは俺の分の食事すら作らない。
同じ家にいるのに完全に忘れ去られたらしい。
そしてふとある日だ。
なんとなく唐突に俺は、手紙を残して家を出た。
歩いて歩いて、ひたすら歩いて――
辿り着いたのは実家だった。
最後に一目見たかった。
自分の十数年暮らした家。
もう他人の家になってしまった家だ。
俺は場所を移した。
着いたのは実家近所の墓場だ。
ここにウチのご先祖が眠っている。
俺は墓石に背を預けた。大分歩いた疲れがどっときた。
眠い――
今寝れば、楽になれそうな気がする。
携帯を取り出す。
でも着信履歴一つ無い。
今は夜10時。
さすがの母さんも帰っている時間だし、弟さえ家に居る時間だ。
手紙は目立つように茶封筒に入れて『遺言』と書いておいた。
内容は長々謝罪と、弟に一言くらいだ。
なのに電話やメールすら無いのは寂しい。
いや、俺なんて既にどーでも良いのか――
「ハハ……寂しいやつ……」
もう何もかもどうでもよくなった。
一体、何がどうしてこんな人生になったんだろな……。
俺が勉強をしなかった怠け者だったからだな。
父さんと大喧嘩して飛び出した母さんだな。原因は確か……忘れた。確かどうでもいい理由からだった。てか母さんは俺が父さんと頼を戻せないか聞いた時になんて言ったと思う?『あたしは母親を演じないとならないから無理』だってさ。
バッカみたい。
母親を演じる?
息子に向かって育児放棄宣言だぞ?
笑えるだろ?
それからだな。全日制の高校で上手く行かなくなって定時制に移ったのは。
だったら産むなってんだ!!
しかも俺が産まれたのは両親が20のまだガキ臭い頃だぞ?
できちゃった婚じゃないらしいけど疑うよねえ?
今俺は19歳だけどさ、考えられない。せめて30くらいにして欲しいよ。
早婚なら10年の愛も冷めるよなそりゃ。
ハハ、っとに、ウチの人間はバカばっかだ。
…………父さんに会いたいなぁ。
俺は父さん子だったから。俺は性格や考え方がまるっきり父さんだ。
父さんと馬が合わない母さんに、俺が馬が合うはずも無いのさ。結局。
あたしが守るだなんだかんだ言って、結局守れてないじゃん。
ハッ!
ちゃんちゃらおかしいったらないよ全く。
「眠っ――」
まだ文句が言い足りないけれど、眼が霞んできた。
ハァ……結局童貞以前に恋すらすることなく死ぬなんてな。寂しい男だねぇ…まったくさ。
や、下の下の容姿の俺になんて彼女が出来るはずもないか。
「お腹空いたなぁ……」
最後に食事したのいつだっけ?1ヶ月は過ぎてたと思う。
なんで今まで死ななかったんだかな。まぁ今死にそうだけどさ――
ふと携帯が震えた。
弟からか――
「あい?」
「おい!!今どこだよ!」
「あ?んー……墓」
「墓?」
「ん。墓。実家の」
「なにして」
「これから死ぬ」
「は!?ちょ」
「母さんに伝えとけな。今までありがとうってさ」
「おい!ちょ!まてバカ兄――」
俺は携帯を地面に落とした。
というか腕さえ上げられないほど力が抜けてきた。
いよいよお迎えか……?
「我が人生に山ほどの悔い有りってね……」
自然に瞼が閉じた。
すぅっと意識が引っ張られていく。
コレが死ぬって感覚なんだろうかねぇ――
=====================
ここは――
私は既に涅槃にいるというのか――
目覚めたのは白い空間だった。
ここが地獄か、はたまた天国なのか……。
夢というのも否定は出来ない。
「ん?誰か居るの?」
ふと気配を感じて声を出す。
「初めてまして、ボクはカズヤ・シラナミと言います」
そこにはギャラクシーエンジェルⅡの主人公、カズヤ・シラナミが居た。しかし身体が半透明化しているが――
「頭に声が?テレパスファーの力か……」
「はい。その通りです」
「別に敬語は要らないさ。歳はそれなりには近い筈だから」
「え?あ、うん。わかった」
「OKだ。カズヤ」
OKサインを出すと、カズヤは懐かしげにしかし悲しげな表情を作った。
「――で、死人の俺に何か用でも?」
問うと、カズヤは表情をキリッと正してこう言った。
「実は、お願いがあります」
「お願い?」
「はい――宇宙を、救ってくれませんか?」
「宇宙を?どういう意味か説明してほしいんだけど」
「はい。実は――」
カズヤは語る。
今多くの並行宇宙がウィルによって終わりを迎え、破壊と再生が繰り返されている。
しかし自分達の都合による宇宙そのものの破壊をコレ以上許したら『宇宙そのもの』が無くなってしまう。
それを食い止める最初で最後の機会がやってくる。
「つまりウィルを駆逐しろというわけ?なぜ俺が?俺は一般ぺいぺいの一般人だ」
「それは――ボクにもわからない。ただ『なるべくしてなる』んだとボクは思う。ボクは君に行って欲しいと思う。勝手だけど、君になら大丈夫だと、ボクや他の宇宙のみんなも信用出来るって――」
確かにGAに関しても色々知ってはいるんだけどさ。
本当に俺なんかが――
「……わかった。元々死んだ身さ。それで宇宙が救えるなら安いものさ」
俺は覚悟を決めて返答した。
「ありがとう。宇宙を……そして世界を、頼みます」
カズヤがそう言うと、意識が急に遠退いた。
To be continued…
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