告白を決意した南ちゃんがチケットを受け取る。一方、南ちゃんは玲花の元へ向かいながらこの旅を振り返っていた。
2人で協力し仲間を支え、そして、次第に距離を縮めてきた2人。しかし突然見え始めた玲花の影。そして今日、その原因が判明した 南ちゃん“玲花を受け止めよう。なぜなら自分は玲花が好きだから” その頃、玲花は過呼吸の症状も落ち着き、平静を取り戻していた。 そして 玲花“南ちゃんの一言一言を受け止めたい” そして南ちゃんは再びあの場所へ帰ってきた 南ちゃん「すいません」 スタッフ「ちょっとねぇ。玲花ちょっと具合悪くなっちゃって。もうでも落ち着いた?落ち着いた?」 南ちゃん「大丈夫?寒い?」 玲花「大丈夫。さっきまで冷や汗が」 南ちゃん「じゃあちょっとゆっくり話していくから聞いててくれるかな。俺はずっと女の子に対してね意見ができなかったんだ。でも玲花が来て、そういう事は言わないでくれとかやって欲しくないとかね、そんな事今まで言えなかったのに玲花だから言えたんだ。玲花は今まですごい失ってきたものとか大きいと思うんだ。悔しい思いだとかさ、何でも諦めちゃったりだとかしてきたのがさ、たくさんあると思うの。今も話聞いたし、で、俺はどこまで力になれるか分からないけど2人で乗り越えてきゃいいじゃん。それをさ、俺がそういう時はさ絶対引っ張ってってやるから。俺は玲花の事が大好き。すごい好きだから。だからこれ明日待ってる。一緒に日本に帰ろうぜ。ついて来いよ俺に。俺が絶対引っ張ってってやるから。何度も言うけど。だから一緒に帰ろう日本に。乗り越えようぜ2人で。もうたくさん言ったから。明日待ってるからさ。明日な」 玲花への熱い想いを伝え南ちゃんは去っていった。1人残った玲花 玲花“南ちゃんが震えながら気持ちを伝えてくれた。私も自分の意志で答えを出します”
そして南ちゃんの告白が残りのメンバーに伝えられた。
2人のいない帰りの車内では全員、終始無言のまま。しかし、思いは1つだった。 みほ日記“ぜったい上手くいく!南ちゃんの熱い心が玲花に届きますように” 鉄日記“2人で帰国して欲しいと私は強く願う” カズくん日記“南ちゃんエライ!メッチャほめたるわ。アホー” ただ南ちゃんの幸せを想うメンバーたち。すると 鉄「これ火事じゃないの?」 それはサトウキビ畑の焼畑の光景だった コータ「南ちゃんの燃える意志を表しているようだ」 鉄「燃えてるんだアイツ?」 コータ「燃えてるよ。超バーニングだよ。あいつのハート今ごろ」
その夜。ゆかちんがコータを呼び出した。
ゆかちん「南ちゃんにはカップルになって帰ってもらいたい。私とコータ同じ気持ちかなぁと思って。コータにパワーもらおうと思ったんだけど。一緒に願ってもらいたいの。パワーを…」 そして二人は祈り始めた。 コータ「南ちゃんが笑顔で帰れますように。とにかく明日いい結果出るよ。そしたらお互いそれを励みにさ頑張ろうぜ、な?」 ゆかちん「頑張るよ。大丈夫」 メンバー全員の想いを背に、明日待ち合わせに臨む南ちゃん。南里始一世一代の大勝負の結末は?
運命の朝。待ち合わせ場所の教会で1人玲花を待つ南ちゃん。ともに旅してきたメンバーたちもただ静かに、愛すべき南ちゃんの恋の結末を見守っていた。そして玲花がやって来た。
南ちゃん「俺が今まで玲花が無くしてきたものを全部埋めてってやるから。一緒に日本に帰ろう。帰りたい、帰ろう」 ついに迎えた結論の時。果たして玲花が出した運命の答えは? 玲花「私ねここずーっと昨日の夜だけじゃなくて、ずっと南ちゃんのこと考えてたのね。で、気付いた時にはいつも南ちゃんが傍にいてくれて。さとうきび畑で2人でやってる時さ、すごい自然体でいられたのね私。大きく私を包んでくれてて見守ってくれて昨日の告白の時もさ、私の事すべて受け入れてくれてそれで好きって言ってくれたじゃない?すごいその気持ちに感謝してる。でも南ちゃんんの言葉とか行動とかいつも甘えてしまって、南ちゃんの所に逃げれば一番楽なんじゃないかと思って。でも今のままじゃ前と変わらないの。私の目的は自分の力で過去を忘れたい、断ち切りたいの。自分でその目的を果たしたいのね。だからまだ一緒には日本に帰れない。ごめん」 南ちゃん「頑張って」 メンバーの願いは、届かなかった。
そして、別れのとき
南ちゃん「泣くなって。まだまだ先あんだぞ」 カズくん「アホ。忘れへんでな」 南ちゃん「俺だって忘れねぇよ、絶対」 みほ「一生懸命旅頑張るからね。応援しててね」 南ちゃん「おう。玲花頼むな」 みほ「任せておいて」 南ちゃん「任せた!おいっ!何泣いてんだよ」 ゆかちん「南ちゃん帰っちゃだめー。帰んないで〜だめ〜」 南ちゃん「仕方ねぇ。これが俺だから」 ゆかちん「南ちゃんいなきゃ嫌だよ〜」 南ちゃん「大丈夫大丈夫。絶対ゆかちん自分の力で何とかできるから。絶対大丈夫。玲花頼むな」 ゆかちん「うん。分かった」 コータ「お疲れ様でした」 南ちゃん「おう!長かった…」 コータ「頑張ります。この格好で(初めて)会ったんだぜ」 南ちゃん「あそうだっけ?覚えてねぇよ。男なんか見てねぇもん」 コータ「俺も覚えてないんだけどさ、多分この格好だったんだよね」 南ちゃん「そっか…まぁ頑張っていけばいいと思うよ」 鉄「南ちゃんには色々助けてもらっちゃったけど本当に迷惑かけたと思ってる」 南ちゃん「大丈夫大丈夫。皆分かってるからさ。おう!ありがとう。泣くなよ」 玲花「南ちゃんの気持ちね、絶対無駄にしない…しないから」 南ちゃん「ずっと忘れねぇよ、な」 玲花「うん。ありがとね。南ちゃん」 南ちゃん「じゃあ」 玲花「皆ごめん。あんなに良い人帰らせるような事になっちゃった」 南ちゃん“俺、人の力になれてんのかなぁとかすげぇ気にしてて。でもちょっとでも玲花の力になれたと思えるような事言ってくれたんでそれだけで満足です。人ひとりの力になれれば良かったです” こうして南ちゃんの5カ国に渡るあいのりの旅は終わった。
南ちゃんと別れ、再び走り出したラブワゴン。いなくなって実感する南ちゃんの存在の大きさ。6人はただ、茫然としていた。
そんな中、突然コータが後ろを向いて話し始めた。唐突なコータの話に誰1人耳を傾けようとはしない。しかしコータは1人話し続けた。 1時間後、ラブワゴンはホテルに到着。先にラブワゴンを降りる女性メンバー。すると突然コータが泣き出した コータ“長旅を共に過ごしてきた南ちゃん。楽しい時も、悲しい時も一緒だった。南ちゃんの帰国。本当は悲しくてなりません” 長い旅を共にして1番の理解者だった南ちゃん。コータには辛すぎる別れだった。
翌日。ラブワゴンが向かったのは空港。そう、今日でフィジーの旅は終わり。そして、トゥイさんから渡された航空チケット。それは
鉄「うわっビックリだ!ロサンゼルス」 なんと次の目的地はロサンゼルス! コータ「ちょっと待って鳥肌立ってきた」 ゆかちん「アメリカ?」 コータ「ヤッホー」 アメリカへの期待に胸躍らせる6人を乗せフィジーから飛行機でおよそ10時間。ついに、6人はロサンゼルス国際空港に到着。 アメリカ入国にメンバー大興奮!しかし、この直後スタッフから思わぬ言葉が スタッフ「次の国はアメリカではありません。(ここは)トランジット」 そう、ロス経由の便だっただけ。ということで、さようならロサンゼルス。こうして6人は、行き先も告げられないまま別の国に移動することに。 そして10時間後。飛行機はとある小さな空港に着陸した。 一体ここはどこなのか?不安を胸に、飛行機を降りる6人。するとなんとメンバーを出迎えたのは、武装した軍人!何か問題でも発生したのか? その直後有無をいわさず連行される6人。その時!6人の前に現れたのはとんでもない数の報道陣!さらに!空港の外で6人を待ち構えていたのは、派手なブラスバンド、総勢100名のお出迎え! 自分たちの置かれた状況が全く把握出来ない6人。一体ここはどこで、これから何が始まろうとしているのか!? 全ては12月29日「あいのりスペシャル」で明らかになる! <<<あいのり第152話 playback |